そんなある日、ステネコたちは森で訓練をしていました。

ステネコは午前中いっぱい穴掘りをして、もうへとへとです。
やっとお昼ごはんにありつきました。

それを見ていた黄色い鳥が一羽。
「おい、おまえ、いつか森に来て仲間を探していたな？
仲間がみつかったな、よかったな。」

ステネコは博士といっしょにした旅のことを思い出しました。
「そうだね。仲間はみつかったよ。たくさんね。
でも、友達はひとりもいないんだ。
ぼくはね、兵隊になんかなりたくないんだ。
ただ、博士のところに帰りたいだけ。
カイネコになれなくてもいいんだ、ただ博士のところに…」